PTがWeb制作はじめました。

「副業で月5万円稼ぎたい、そのためにプログラミングをやるぞ!!」と、東京への転職と引っ越しを決意しました。

それが2019年(PT5年目)の夏でした。結構漠然と思い立ったのですが、このままでは変わらないと思い、行動を開始しました。

2019年10月頃から転職活動をして、やっと転職先が決まり、いよいよ引っ越しというタイミングで新型コロナウイルスが流行し始めました。なんとか無事に引っ越し、転職はできましたが、すぐにコロナ禍となりほとんどの時間がステイホームでした。今振り返ってみるとその時間が良かったのかもしれません。新しい生活環境と職場に集中し、慣れることができためスムーズにプログラミング学習を開始できたと思います。

2020年は本業をしつつ「Web制作をやるぞ!!」と覚悟を決め2021年2月よりスクールに通い始めました。その半年後にクラウドソーシングで初案件を獲得、現在Web制作を開始して4年目になります。

Web制作とは?

企業や組織、個人に向けにホームページを作成すること。Web制作とホームページ制作は同じ意味。HTMLやCSS、javascriptなどの制作に必要な言語を記述して制作をする。最近では個人でも簡単にWeb制作ができるように、WordPressなどのCMSが登場し、専門的な知識がなくても、簡単に制作することができる。

今回はWeb制作を始めたきっかけと現状についてお伝えします。

目次

きっかけ

お給料

やはり一番最初に挙がるのは理学療法士のお給料の話です。

PT2年目

PTになって2年目の春、地域で行われた研修会の手伝いをして帰ろうと思った時、8年目の先輩とお給料の話になりました。

その先輩は「手取りで30万円くらいかな」と教えてくれました。「副主任だから役職手当が少し付くけど、基本給はそこまで変わらないよ」と。

副主任で8年目になるとそんなにもらえるようになるのかと期待しつつ、あれっと思いました。その先輩は毎月平均30時間(1日平均1.5時間)くらい残業しているなと。

勤務時間が8:30〜17:30なので、19:00くらいまで病院に残って仕事をしていたことになります。その先輩の時間外記録用紙には管理業務や新人指導、院内活動(係業務)などと記載されていました(たぶん残業と承認されれば項目はなんでも良い)。

ちなみに、

残業代は各企業の就業規則や賃金規定に従って計算されますが、一般的には以下の計算方法で算出されるようです。

残業代の計算式

残業代=残業をした従業員の1時間あたりの賃金×割増率×残業時間

残業代の計算式

残業代=残業をした従業員の1時間あたりの賃金×割増率×残業時間

ここで必要になるのは「1時間あたりの賃金」と「割増率」です。

1時間あたりの賃金の計算式

1時間あたりの賃金=月給(基本給+諸手当)÷1ヵ月の平均所定労働時間

既婚者でお子さんが一人いたその先輩の月給を30万円、1ヶ月の平均所定労働時間を160時間(8時間/日×20日/月)と仮定した場合、以下のような金額となります。

1時間あたりの賃金=30万円÷160時間

1,875円

1時間あたりの賃金の計算式

1時間あたりの賃金=月給(基本給+諸手当)÷1ヵ月の平均所定労働時間

既婚者でお子さんが一人いたその先輩の月給を30万円、1ヶ月の平均所定労働時間を160時間(8時間/日×20日/月)と仮定した場合、以下のような金額となります。

1時間あたりの賃金=30万円÷160時間

1,875円

割増率(仮)

法律で定められている最低割増率:25%

割増率(仮)

法律で定められている最低割増率:25%

先輩の残業代(仮)

残業代(仮)=残業をした従業員の1時間あたりの賃金×割増率×残業時間

残業代(仮)=1,875円×1.25×30時間

約70,312円/月

先輩の残業代(仮)

残業代(仮)=残業をした従業員の1時間あたりの賃金×割増率×残業時間

残業代(仮)=1,875円×1.25×30時間

約70,312円/月

計算上、その先輩の月収(仮)は約37万円となり、手取り(仮)で約30万円ほどになります。

毎月平均30時間(1日平均1.5時間)くらい残業しなければ手取り月30万円にはならないのかと同期と話し、家に帰ってから絶望したことを覚えています。

また、当時勤めていた病院のリハビリテーションセンターは主任が役職としては一番上であり、その下に副主任が位置付けられていました。私が2年目の時、すでに上のポジションは10年目前後の先輩で全て埋まっており、自分が先輩と同じ年齢になっても役職が付かない状況だと、さらに絶望しました。

PT4年目

就職して4年目となり、新人指導や学会発表を経験し、院内・院外での役割や活動が増え、仕事にも慣れてきました。勉強会に参加して臨床で還元する。先輩や同期、後輩と実技練習を行い、臨床でやってみる。技術は向上したと思います。様々な患者様と接し、他職種との連携も円滑になり、コミュニケーション能力もレベルアップしたと実感しました。

しかし、お給料は変わりませんでした。残業した月は少しお給料が多く、残業しなければほぼ1年目と同じ。

自己研鑽のために勉強会に参加しても参加費は全額自己負担です。地元で勉強会が開催されることはほとんどなく、移動に2時間くらいかけて都市部へ行き、受講していました(当時オンライン受講の勉強会はなく、対面での開催)。


ここで4年目だった私(実家暮らし)が月30時間ほど残業した月の支出内訳を振り返ってみます。

PT4年目の支出内訳
  • 生活費:3万円(実家に納める)
  • 通信費:5千円
  • 奨学金:2万5千円
  • 交際費:5万円
  • 勉強会:1万円
  • サブスク:1万円
  • NISA:5万円
  • 貯金:5万円

合計:23万円

実家暮らし、独身であれば投資と貯金ができ、資産を少しずつ増やすことができたと思います。

しかし、結婚して、子供が産まれて育てるとなった時、家や車を買うとなった時、やはり今のお給料のままで大丈夫なのかと不安になりました。このまま今の病院に勤務をして、役職は付かずともあの先輩のように残業代で手取りを増やすことも考えましたが、残業する時間がもったいないと感じました。

ちょうどその頃、後輩からYouTuberのマコなり社長の動画を教えてもらい、働き方(副業)とプログラミングに関する情報に触れ、副業と転職を決意しました。

これがきっかけの一つ目です。

働き方

もう一つは働き方です。

私はリハビリとWeb制作の働き方には共通点と相違点があると感じています。

共通点

リハビリもWeb制作もクライアントと信頼関係を築き、個々のニーズに柔軟かつ的確に応えることが求められます。

リハビリもWeb制作も
コミュニケーションが重要

相違点

リハビリテーション
身体的負担

動作介助は身体的負担が大きいです。年齢を重ねても同じように動作介助におけるパフォーマンスを発揮できる身体作りが必要です。

正解の有無

対象となる方の「人となり」を理解し、その方の状況を共感する能力が重要です。また、個々の希望や目標に寄り添い、臨機応変にアプローチすることが求められます。つまり、汎用的なアプローチいわゆる「正解」は存在しません

結果

対象となる方の身体機能や動作能力を評価し、数値として結果を出します。しかし、当たり前ですが実際の生活場面におけるパフォーマンスは一定ではなく、様々な要因が影響して変化します。そのため30%〜40%の負荷で「安全にできる」ことを目標にしています。

Web制作
身体的負担

同じ姿勢で椅子に座りっぱなしにならないようにストレッチをします。汗をかくことはありません。ストレートネックに注意が必要です。

正解の有無

Web制作、特にコーディングではデザインを忠実に再現すること、そして一般的な「最適解」「成功事例」「業界の標準」に則ることが重要です。つまり、特定の課題に対して一般的な解答や「正解」が存在します

結果

完成したWebサイトが結果として明確なります。

上記の共通点と相違点を踏まえ、本業とは全く別の働き方をすることで、万が一リハビリの仕事ができなくなってもWeb制作を軸にして働くことができるのではないかと考えました。

これがきっかけ二つ目です。

現状

クラウドソーシングでの受注

クラウドソーシングでは主に【ココナラ】を利用しています。

ココナラの受注には3つパターンがあります。

案件に応募する

募集者の依頼を確認し、応募文を送ります。最近、ココナラでは単発の仕事継続の仕事という新しいサービスが始まりましたが、現状、Web制作は単発の仕事に応募するような形です。

操作方法は以下の手順です。

ホーム」→「単発の仕事を探す」→カテゴリで絞り込む「Webサイト制作・Webデザイン

応募する依頼内容
  • Webデザインのコーディング(Webデザイナーが制作したデザインをWeb上で閲覧できるようにする作業)
  • Webサイトの修正・管理・保守
  • WordPress構築(クライアントが専門的なプログラミング知識がなくても、直感的にブログやサービスサイトを制作できるようにする機能の構築)

など

個別メッセージで依頼を受ける

ココナラには個別でメッセージのやり取りができる機能があります。以前お仕事をさせていただいたクライアントから再度依頼の連絡を受けることがあります。一度お仕事をすると信頼関係を築くことができ、リピートして下さる方が多いと思います。

出品しているサービスを購入してもらう

以下の画像のように提供できるサービスを出品することも可能です。多くの方がWeb制作というジャンルで出品しているため、少しでも印象に残りやすくなるかと思い、サムネイルを制作しました。まずは低価格で出品し、購入してくれる方が増えてから徐々に価格を調整しました(価格はいつでも変更可能)。相場より安いと購入してもらえる可能性は高くなると考えていましたが、やはり実績がないと購入してもらえませんでした。そのため、まずは案件に応募することから開始しました。

WebデザイナーやWebディレクターから受注

制作をする中で知り合った【Webデザイナー】や【Webディレクター】から依頼を受けることもあります。

メリット
収益が増える

クラウドソーシングを介さないため手数料(ココナラでは22%)が引かれません。

オフラインで交流を深めることができる

Web制作におけるお互いの考えを共有しやすくなります。また本業(医療・介護)以外の業界について最先端の話を聞くことができます。

コミュニケーションがスムーズ

決められたプラットフォーム上のコミュニケーションは必要ありません。SlackやChatworkなど様々なコミュニケーションツールを使用でき、気軽に連絡できます。また何度か一緒に仕事をさせていただいたという安心感と信頼感があり、円滑に作業を進めることができます。

デザインの制作を依頼できる

信頼でき、実績のあるデザイナーにデザインの制作を依頼することができます。

デメリット
報酬が支払われるか不安になる

私はそのような方とお仕事をしたことはないですが、SNSではたまに見かける内容です。クラウドソーシングを介さないため規約などがなく、納品完了後に報酬が支払われないことがあるようです。最悪の状態にならないために契約を遵守できる相手か見極め、契約を結ぶ必要があります。

この記事を書いた人

ty1011のアバター ty1011 PT・Webコーダー

PT10年目、Webコーダー4年目。リハビリとWeb制作と農業について発信してます。エビフライとねぎまが好きです。
Webサイトの制作や保守・管理などお仕事のご相談お待ちしてます。お気軽にご連絡ください。
実績は以下のリンクへ。

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